暗号資産で代金を受け取ったときの会計処理|EC事業者向け
この記事の結論
暗号資産で代金を受け取ったら、受け取った時点の円換算額で売上を記録するのが基本の考え方です。その後の値上がりや値下がりは、売上とは別の損益として扱います。具体的な処理は会社の状況で変わるため、必ず税理士にご確認ください。
この記事は、EC事業者が税理士と相談する前に、論点を整理するためのものです。税務・会計の最終判断は、顧問の税理士にご確認ください(確認日: 2026年10月17日)。
3つの場面で考える
暗号資産で代金を受け取ると、帳簿に記録する場面が3つあります。
1. 代金を受け取ったとき
商品を販売し、代金として暗号資産を受け取った時点で、その時点の円換算額を売上として記録するのが基本の考え方です。どの取引所の価格で換算するかを社内で決め、毎回同じ方法で記録します。
2. 円に換えたとき
受け取った暗号資産を円に換えると、受け取ったときの円換算額との差が生じます。値上がりしていれば利益、値下がりしていれば損失です。この差は、商品の売上とは別に記録します。
3. 決算のとき
法人が決算日に暗号資産を保有している場合、その評価の方法には税務上のルールがあります。受け取ってすぐに円に換える運用にしておくと、決算時の論点を減らせます。
ステーブルコインの場合
日本円建てのJPYCは1JPYCが1円のため、受け取った数量がそのまま円の売上額になり、円に戻すときの差額もほとんど生じません。法定通貨と連動するステーブルコインの多くは、法律上は暗号資産ではなく電子決済手段として扱われます。会計上の扱いもビットコインなどとは異なる場合があるため、受け付ける前に税理士にご確認ください。
経理の負担を減らす運用
- 受け付ける通貨を少なくする
- 価格が動かないステーブルコインを中心にする
- 受け取ったら、決めた間隔で円に換える
- 注文番号と送金の記録を、同じ表で突き合わせられるようにしておく
ビットコマースでは、制作と一緒に、注文と送金の記録を突き合わせるための表と手順をお渡しします。